医療は無条件に善ではない 医療は侵襲行為である
侵襲とは医学では、外的要因によって生体内の恒常性を乱す事象全般を指す用語として使われる。
侵襲とは、「病気」「怪我」だけでなく「手術」「医療処置」のような、「生体を傷つけること」すべてを指す。なぜなら、病態であれその治療であれ、侵襲に対する生体の反応は同じであり、それを知らずして(侵襲を以て)人を治療することはできないからである。
医療行為としての侵襲は、外科手術などによって人体を切開したり、人体の一部を切除する行為や薬剤の投与によって生体内になんらかの変化をもたらす行為などを指す。
このような行為は医師法により医師でなければ行ってはならない。一般に行われている医療行為は人体に対する侵襲である。医業かどうかの境目はこの侵襲する行為があるかどうかによって判断が分かれる。