08 なぜ、有料で合格報酬なのか②

8 なぜ、有料で合格報酬なのか②

※「学問に王道はない」しかし、訓練は王道で行え
みなさんが受験・就学でやることは訓練であって、学問ではありません。試験を受けて合格点をとることは答え方の訓練であってオリジナルは要求されません。入学後も職業訓練であって学問をするわけではないのです。学びには高等教育と普通教育とがあります。高等教育はオリジナルな研究訓練や高度の専門訓練を指します。普通教育の延長上に専門教育があります。みなさんが受けるのは専門教育、高度な普通教育です。
訓練ですから、上達するための方法がはっきりあります。無理なく合理的に手際よくといった上達方法を考え実行するのがコーチ・トレーナーの仕事です。ただ、実務を行うわけですから時には無理難題に向かうということも必要になります。これは実務的な問題解決の練習ということになります。現実の世界は簡単ではないのです。
訓練はその人を観察して道理に従いメニューを組む必要があります。メニューには全体共通の基礎プログラムと各個人の性質、能力に応じた修正や加算が必要になります。

・基礎トレーニング
トレーニングは受験科目にかかわらず「英・国・数」の三科目でおこないます。受験問題が解ける解けないにかかわらず、まず、基礎トレーニングを行います。能力や上達度に応じて3~6ヶ月の期間をかけます。トレーニング内容の材料は集めてありますが現在構成中なので具体的に示しません。(御免ながら能書きよりも実際のメニューを作ることに労力を使いたい。)考え方は次の通りです。筋力トレーニングのたとえで説明します。
まず最大筋力をはかります。そのうえで70%程度の重さを体にかけます。これを繰り返してまた最大筋力をはかり、増えればまたそれに70%の重さをかけます。これを繰り返すうちに体ができあがっていきます。無理矢理重い物を持ったところで体を壊すだけで、努力したがうまくいかないという結果になるだけです。
トレーニングのためには能力評価と段階的な負荷のかけ方、終わった後のリラックスのさせかたということが重要になります。筋力トレーニングを例にあげたのはこれが典型的な訓練だからです。学習についても、合格点をとる、実務訓練を受けるということと体のトレーニングとはあまり変わることはありません。日本の受験はほとんど記憶と反射能力の評価なのです。

・解法トレーニング
その後で問題を解くトレーニングになります。これはほとんど問題集を解くことになります。自分のレベルと必要に合わせて問題集の質や量を加減することになります。私の仕事は各個人のスケジュール管理と問題解きのスピード・レベルを管理することになります。

・医事知識
また、全体の進行に平行して医事・社会保障についての知識を広げる必要があります。これは仕事の特殊性や入学試験の内容でかかわりがあるからです。なぜこのようなことが必要になるかと言えば、現在の高校での進路指導には重大な欠陥があるからです。就職者には仕事に対する考え方を話すところもありますが、専門教育についてはそれが実際には就職就業の始まりであるという意識がないのです。大学受験では合格させることだけが頭にあり、入学したらどうにかしてくれるだろうと大学任せか、それでなければ空想的な職業観を与えるだけです。だから、本人の進路意識と就業の間にギャップがあり、外国人に「ショップで働いているのになんで高い金払って大学行ったの?」などといわれるのです。一般の学部ではそれでどうにかなっているかもしれませんが、医療についてはどんな種類の学校に入っても専門教育なのです。ですから、普通に大学を受験させるという考え方で医療の学部に入ると必ずミスマッチを起こす者がでます。

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