生活に苦しむ家庭 「高校授業料無償化」に優先する 「義務教育完全無償化」

困窮する子育て世帯の6割、「夏休み短縮・廃止」求める…「生活費の増加」理由に

読売新聞によれば
『調査は5~6月、主に世帯年収が300万円未満の子育て世帯を対象にインターネットで行い、1821世帯の回答を得た。
小中学生がいる1399世帯に夏休みの期間について尋ねたところ、「今よりも短い方がよい」が47%で最多、「なくてよい」が13%に上った。理由(複数回答)は「子どもが家にいることで生活費がかかる」が78%で最も多かった。
夏休みの予定が「特にない」とした世帯が半数超に上っており、「特別な活動をさせたい気持ちと、できない罪悪感にさいなまれるのが苦痛」』

大阪府の強引な高校授業料無償化政策により
他の都道府県が追従せざるをえない情勢が生まれています。

「無償化」とは大変心地よい言葉ですが
高校の授業料をするくらいなら
それ以前に
「義務教育」は無償であるという法律に従い
小中学校の「学校諸経費」を含めて無償にする方が優先されるのが当然です。

大阪府知事の発言によれば
高校授業料無償は「高校選択の機会」を家庭収入にかかわらず与えたいということらしいですが

読売新聞の報道によれば
貧困層では高校受験以前に
選択の自由がなくなっていることがうかがえます。

夏休みがあっても
子どものために何もしてやれない
それどころか
学校給食がないため食事を減らされるという家庭があることが広く報道されています。

そんな家庭では
果たして
高校入学のさいに授業料がなくなったとしても
それ以前の受験のために必要な準備をしてやることができるのでしょうか?

もともと
大阪府立高校では生活保護家庭(生徒)の授業料は無償であり
制服や教材費も公費で支給されていました。

結局
高校授業料無償化で利を得ているのは困っている家庭(子ども)ではなく
無償化によってより教育費を増やすことができる家庭であることは明らかです。

確かに
金がないよりはある方がいいに決まっています。
それでも
歯をくいしばって
世の中の世話(生活保護)にならないようにしている親と子をほおっておいて
(この層が一番苦しい生活しています)
選挙の支持を広げるため
比較すれば余裕がある子たちの「夢をかなえる?」政策は何とも醜いものです。

その家庭家庭ごとに事情はあるのでしょうが
まず
一番苦しんでいる子たちが孤立しないように援助することが政治ではないのでしょうか。
その始めが義務教育完全無償化が必要です。

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