「母子・父子・寡婦福祉資金」をご存じですか。
日本政府は大人の訓練は自己責任という考え方なので、大人が資格をとるために資金を借りる制度には消極的です。
銀行や消費者ローンでも子どものために大人が借りる制度は整備されていますが、財産や保証人がいない大人が自分の学資を借りることは大変難しいのです。
私は受験トレーニングだけではなく、就学就業に必要なことすべてを手助けすると言っていますから、当然、学資・就学中の生活費は無視することはできません。
ただ、いろいろ調べましたが、どうやっても、まったく財産がない大人が学ぶ条件を作ることはおそろしく難しいのです。
ところが、例外的に「ひとり親」を助ける制度があります。
「母子・父子・寡婦福祉資金」です。
これは国の制度で一人親を助けてくれるものです。
学資を借りられるだけではなく、生活費も借りることができます。
貸付なので返さなくてはなりませんが、無利子で・無担保なので、確実に就業・収入が期待できる医療の資格をとるなら非常にありがたい制度です。
学費の安い学校なら、加えて病院からの奨学金が受けられれば、ほぼ、学資を用意することができるようになると思います。
ただし、まったく資金のない人は、入学するときに入学金やその他の費用を工面する必要はあります。でも、知恵をしぼれば方法はあります。
まず、自分の考えが決まったら、生活保護を受けている人はケースワーカーや民生委員に相談、そうでない人は市役所(町役場)の福祉課に相談してください。
私は知っていることであればアドバイスできます。私がわからなくてもいっしょに考え答えを探しましょう。