わたしはオトナが学ぶための手段としてライフスキルが必要だと考えています。

わたしはオトナが学ぶための手段としてライフスキルが必要だと考えています。
しかし
私の事業ではライフスキルを身につけることを目的にしているわけではありません。

それでも
学びのために気合いや気持ちの持ちように頼るよりも
スキル(=技術)として考えることで訓練で身につけることができます。
学びを通してよい習慣(スキル)を手に入れ
よいスキルを通してよい学びができるようにしていきます。

ライフスキル 10のスキル
ライフスキルとは、 世界保健機構(WHO)が日常の様々な問題や要求に対して、より建設的かつ効果的に対処するために必要不可欠な能力と定義づけた10の技術のことです。

ライフスキル学習の定義
ライフスキル学習の目的は「個人の人権を擁護し、健康問題と社会問題を積極的に予防することによって幸福な生活を営む点にあります。(WHO、1998)」
ライフスキルとは「うまく付き合い、日常生活でのイライラやストレスなどをコントロールする技術」です。
「ライフスキル」は心の持ち方でストレスを無くす方法ではなく、ストレスと付き合う技術です。

人が日ごろ暮らしていく時、「何を、どうするのか」という課題がいつでもふりかかってきます。
そのたびに、自分とまわりの人、社会、環境とのバランスとることが必要になりますが、
何をどうしていいのか分らなくなると、ストレスがコントロールできなくなるのです。
「何を、どうするのか」以前に、いら立ちやストレスにつきあえる力があれば、落ち着いてよりよい判断ができます。

ストレスにつきあう力は、その人の身体的健康、精神的健康、社会的健康が必要になります。
WHO(世界保健機構)では、1993年にライフスキルとして以下の10のスキルを掲げています。

①自己認識 ②共感性 ③効果的コミュニケーションスキル
④対人関係スキル ⑤意志決定スキル ⑥問題解決スキル
⑦創造的思考 ⑧批判的思考 ⑨感情対処スキル ⑩ストレス対処スキル
以上10の技術のことです。

どれも心理・社会的変化に対する適応能力を高めるのに非常に重要な技術です。

この10のライフスキルは互いに関連するので、以下の5つにまとめることができます。
1.自己認識スキル(自己認識・共感性)
2.意志決定スキル(意志決定・問題解決)
3.コミュニケーションスキル(効果的コミュニケーション ・対人関係)
4.目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)
5.ストレスマネジメントスキル(感情対処・ストレス対処)

スキルを身につけるためには、心身の発達段階に合った方法で行うことが必要で
幼児から成年した後も続けていくことでよりよいスキルを手に入れることができます。

それでも
大人であってもスキルが手に入らないわけではありません。
(子どものころから訓練を受けていれば今のあなたがもっとよりよい生き方ができていたかもしれませんが)
ライフスキルとは、その人が持っている知識、態度、価値観を実際に行動するときによりよく使うための能力です。

①自己認識  Self-awarenessr

自己認識スキルは、自分への気づき、つまり自分自身の性格、長所、短所、願望、嫌なことを自分自身が認識できるライフスキルのことです。
自己認識スキル を身につけると
・ 自分の長所を認識することができ、自信が持てるようになる。
・ 自分の短所を認識して、否定して終わりではなく、自分の能力に対して現実的な期待することができるようになる。

これによって、思い込みではなく、自分の短所を知って、どうすれば改善できるのかと対策を考え、実行できるようになります。

②共感性 Empathy

共感性は 自己認識と補い合うスキルですが、この共感性というスキルによって、まわりの人の意見、感情、立場、気持ちを肯定的に受け止めることができるようになります。
それで外面だけではなく、内面から理解することができるようになります。

共感性(Empathy)を身につけると
・他人をケアする
・いろいろな人々に対して心が広くなる
・他人を攻撃しなくなる
・自然に友達ができ、いままでよりも好かれるようになる

共感性は自己認識なしには生まれません。自己認識と補い合っています。

③効果的コミュニケーションスキル
(Effective Comunication Skills)

効果的コミュニケーションスキルとは、人にコントロールされたり、しないライフスキルのことです。
効果的なコミュニケーションを行うためには、受ける側の人は相手のメッセージに十分な注意を払う必要があります。

効果的コミュニケーションスキルができると
・効果的で適切な言語的・非言語的コミュニケーションができるようになります
・積極的自己表現(アサーティブネス)・交渉(ネゴシエーション)ができるようになります。
・断ることができるようになります。
・内気さを克服できます。
・人の話をよく聞くようになります。

④対人関係スキル(Interpersonal Reiationship Skills)

人と人との良い関係を作ったり、続けたりする人間関係を効果的にするスキルのことです。

対人関係スキルがを身につくと
・協力しあう
・信頼して共同作業をする
・上手に人と付き合うための限界がわかる
・友達をつくる
・他人とのかかわりをつくったりやめたりできる
・家族とよい関係を作れる

⑤意志決定スキル(Decision Making Skills)

意志決定スキルは、自分のことは自分で決めるスキルのことです。
個人がある問題に対していくつかの選択肢の中から最良と考えられる1つをを判断して、選択するスキルです。

意志決定スキルができると

・健康に対する選択と決定がもたらす結果の予測
・選択肢と選択権に影響する要因を認識し、それに基づいて積極的に意志決定する
・状況を正確に予測して意志決定する
・現実的な目標を設定する・計画を立て、自分の行動に責任をとる
・新しい状況に適応するためにあらたな選択、判断をして、意志決定をする場合

⑥問題解決スキル(Problem Solving Skills)
私たちは日々さまざまな重要な問題に直面しますが、その時に問題をさばくスキルです。

問題解決スキルを身につけていると、問題やその原因を見極め、何が起こったのかを正確に予測、推測、判断できるようになります。
さらに問題が広がることを防止し、バランスよく判断、対策を打てるようになります。

問題解決スキルを身につけると
・問題やその原因を見きわめ、何が起こったか正確に推測、判断できる
・助けを求めることができる
・衝突しないための歩み寄りができる
・問題が起きたときにまわりの人に助けてもらえる方法を考えられるようになる

⑦創造的思考(Creative Thinking)

創造的思考スキルは、問題解決したりするときにどんな選択肢があるか、いろいろな原因を見つけだすことができるスキルです。
また、経験しないことについても考えたりできるスキルです。

創造的思考ができると
・ポジティブ思考
・自分から学ぶようになる(新しい知識を求める)
・自己表現が上達する
・選択肢を見分けることができる(意志決定のために)
・問題に対する新しい解決法を考えることができる

⑧批判的思考(クリティカル思考)(Criticai Thinking)

批判的思考(クリティカル思考)とは、手に入れた知識や自分と他人の経験を客観的な方法で分析するスキルです。

批判的思考ができると
・自分や世の中で起きていることに対して社会的文化的影響に気づくことができる
・まわりから受けているプレッシャーやメディアの影響を知ることはできる
・不平等・不公平・偏見を知ることができる
・自分の責任を理解することができる

⑨感情対処スキル(Coping with Emotions)

感情対処スキルとは、自分やまわりの人の不安や喜怒哀楽の感情を知り、上手にコントロールできるスキルです。

怒りや悲しみなどの感情にきちんと受け止めずに、自分任せにしてしまうと、酒、薬物乱用などに逃げるようになります。
さらに慢性の病気にかかりやすくなります。

次のようなメリットがあります
・自分自身や他人の気持ちに気づくことで、良いコミュニケーションを作り、続けることができる。
・気持ちと感じ方、考え方を上手に行動とをつなげることができる
・フラストレーションや怒り、退屈、悲しみ、恐怖、不安に上手にさばくことができる
・まわりの人への強い感情や行動に対応することができる

⑩ストレス対処(Coping with Stress)

ストレス対処スキルは、日常生活でのストレス源が、どのように影響するのかを知り、ストレスのレベルを調整できるスキルで、緊張とストレスに対処する能力 のことです。
ライフスタイルや物理的な環境を変えることで、ストレスの源を少なくすることができます。また避けようのないストレスに対しては、緊張が心身の健康問題に波及しないようにリラックスできる方法を学び探しだすライフスキルです。

ストレス対処スキルは、感情対処スキルと補い合って、以下のことに効果があります。
・自分の力では変えることができない状況を収拾できるようになる
・困難な状況(喪失、拒絶、非難)に対処する方法を考え行動できる
・気持ちを奮い立たせる時に、アルコール、薬物などに頼らなくてもいいようになる
・プレッシャーの下で落ち着きを保つ
・人間関係、ビジネス、テストのストレスを上手に裁くようになる

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