#1 わたしの仕事はまずカウンセリングからはじまります
かつて、1店舗のスーパーマーケットから始めて一代で全国チェーンに広げた経営者がいました。
彼は重大な決定をしないといけないときには、いつもお付きの女占い師を呼んだといいます。
当然、彼が占いに頼る人なら決して事業には成功していなかったと思います。
だから、その占い師は実は占いをしていたわけではないと思います。
想像です。
彼女はカウンセラーなのです。相手が一番望んでいることとそのおそれが何であるか知っているのです。
だから相手の決断をうながすことができます。
「易」というものがあります。年配の人なら「易者」という仕事を知っていると思います。
現在では易は占いの一種、つまり、未来予測と誤解されています。
でも、本来は心を天地と一つにすることによって自分の志を問うわざなのです。
現在の易学の基本を作った「王船山」という学者がいます。
易は本文から決まった手続きで言葉を選び、それをもとに行動を判断するのですが。
彼のことばに「ことごとく易を信ずるならば、易を信ぜざるにしかず」とあります。
「易でのお告げをそのまま無批判に受け入れるなら、それは易を信じていないよりも劣るのだ」という意味です。
易の占いは面白半分でやってはいけません。本当に自分が決断に迫られているときに、真剣にやらなければ決して答えてはくれません。
易の言葉とはアドバイスです。
そのアドバイスをどう受け入れるかがその人の決断なのです。易はアドバイスはしてくれますが、決めるのは自分です。
人は自分がどうしたいかは自分が一番よく知っている
しかし、人は見たくないものは見ない
だから、決めることができない
その時、素直に自分で自分に聞く手伝いができる人がいれば
自分を聞くことで人は確信を持って生きることができる。
それが私のカウンセリング理解です。
自分で自分がやることに確信が持てたとき人は何倍もの力を発揮することができます。
まず、わたしの仕事はあなたに聞くことから始まります
わたしに話す中であなたは自分で自分に聞いているのです。
オトナになってから学ぶ習慣のない日本では、オトナが学ぶとき普通の取り組みでは簡単に心が折れます。
素直に自分で自分に聞くとき
そのときに返ってきたコトバが「go」であれば困難や苦しいことがあってもやりとげられます。
あなたが自分で自分に聞く、その手伝いからわたしの仕事は始まります。
#2わたしのやり方はトレーニング主義です 自分で自分は変えられません
わたしが勧める医療の専門学校(中心は看護学校)の受験は10km走のようなものです。(難関大学受験はフルマラソンの二乗をやるぐらいの努力を必要とします)
人よりもすぐれた体力(能力)をもつ人ならブランクがあっても10kmを一気に全力で走ることができると思います。入学後の修学というフルマラソンも走り抜けられるでしょう。
しかし、わたしが手助けしたい人たちは1km走るのに青息吐息で、運良く合格できても、その後のフルマラソンに耐えることができるかどうか自信がない人たちです。
自分で資格をとることを希望しても、やる前にあきらめてしまっている理由はこんなところにあるのかもしれません。
私は自分で勇気を奮い起こした人が成功できるように手助けします。
よくあるパターンに「弱い自分ではいけない、自分を変えなくちゃいけない。自分を変えよう」と思い込む人がいます。
たいてい失敗します。
自分は変わらないからです。
「自分の行動は変えることができても、自分は変えられないからです。」
これを勘違いして変えるのは行動ではなく自分自身だと思ってしまうのです。
うまくいくわけがありません。
あなたに提案します。自分自身を変えるのではなく行動を変えましょう。
自分はいいかげんでも弱くてもいいのです。やることを変えるうちに行動自体が習慣になっていきます。
するとそれはいい意味で惰性となります。
そのいい意味での惰性を作り、そこから上のレベルに進めるのがわたしのトレーニング主義です。
まず、体(心も)が耐えられるように、ストレッチやスロージョギングで体を慣していくように、知力トレーニングを始めます。
(必要があればたとえではなく、本来の意味での体力トレーニングもやります。
特に子育てしている人は無理な体の使い方をしてバランスをくずし、集中するためにまず体のトレーニングが必要な人が少なくありません。)
心身を慣していくのを目的にして、「反射運動」のようなトレーニングとともに基本になる考え方をおさえていきます。特に試験には制限時間がありますから手際よさも必要です。
数式の計算でも問題を解く慣れが必要ですが、慣れだけではなく、例えば、方程式の性質を十分に理解した方が上達が早くなり、本当に困ったときに迷いません。
国語では『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』が国語受験の基本を作るために最もは優れています。
英語はややっこしいので、別の機会を作ってきちんと話をします。
#3 受験トレーニングでは過去問題を解くのは最後の最後です
いよいよ基礎トレーニングです。
まず、自分の学ぶ内容の意味を知ってもらいます。決して機械的に問題を解くことはしません。
繰り返しの練習はしますが、理解を通じて全体を見渡した上で、解答するための技術(ワザ)の練習を繰り返します。
そのためのプログラムを作るのがわたしの仕事です。
ここから例題を解き始めます。小問型の場合例題がすらすら解ければ対応できます。(大問型・小問型は以下で説明)
大問型では出題を理解する能力が要求されます。ですから、例題を終わり次第解法の練習になります。
合格得点レベルは大問型で60%、小問型で70~80%と考えればいいでしょう。
ここから試験対策です
わたしのトレーニングではこの時期で過去問題を解くことになります。
過去問題のレベルを調べ、スケジュールを考えるのはわたしの仕事です。
あなたは最後の段階で過去問題を解けばいいのです。
看護学校の場合、
出題傾向は大きく大問型と小問型とに分かれます。
(国立病院-国立病院機構-の出題のようにセンター試験変形型もありますが)
たいていはこの二つの傾向に収まります。
大問型とは問題数を減らし、一つの問題の配点を大きくする出題です。それだけ解答に手間がかかる問題を出します。
小問型とはいってみれば一般教養問題の延長のような問題の出し方で、一問当たり1~2分ぐらいで回答しなければならないような出題の仕方です。
小問型の出題はむずかしい問題を出さないので、一つ一つのミスが致命傷になります。
でも、小問型は基本ができていれば受験前の短い期間の練習で対応できますので心配はいりません。
ただ、注意しなければならないのは
母親ひとり親の場合、出題の型よりも通いやすさなど自分の事情で受験校を選ぶことになると思いますから、どちらにも対応する用意が必要です。
出題内容についてです。
「国語」は読解問題・小論文別枠型と読解問題の中に小論文が入る型(同枠型)があります。
同枠型の場合時間の振り分けに注意が必要になります。
小論文は入試要項に「点数化する」と書いていなければ得点の心配をすることはありません。
(点数化しない場合、適性を見ています、補欠選考の参考になっている気配もあります)
「数学」の場合
大問型とは4~5題の問題を出し、計算問題は1題の中に複数を収める形です。
数学は一番満点を取りやすい科目なので、学校によっては科目間のバランスをとるため、想定する受験者では解けない問題を1題出して、実質、80点満点程度で出題するケースがあります。
このあたりは、その学校の受験生のレベルで解ける問題かそうでないかの判断が必要です。
解けない1題が出されていると判断したときには他の問題を完璧に解く方に時間を使います。
「英語」については上位校を除けば、読解は3~400語の英文を毎日読む練習をすれば困りません。他の形式の問題は出題パターンがありますので、パターン練習で問題が解けます。
特に言っておきたいのは
入学後のことを考えれば、面接のみ、面接と一般教養の、いわゆる「社会人入試」は避けた方がいいと思います。それは、入学後ついてゆく自信があって受験勉強の手間を省きたい人以外は、運良く入学しても授業についていくことに苦しむからです。
わたしは看護学校受験は合格は当然として、自分の能力を高める機会として使うべきだと考えています。